ワインとフレンチのステキな関係! ワインを知ればフレンチはもっと美味しくなる!

フレンチに合わせる飲み物といえば、やはりワインが筆頭に挙げられるでしょう。このコラムではワインとフレンチの関係を解説することで、フレンチを食べる楽しみを追求していきます。これを読んでからフレンチを食べれば、料理とワインがさらに美味しく楽しめます。

1.フレンチとワインの驚きの関係

フランス料理は肉やチーズなどの乳製品を多く取り入れているので、動物性の脂肪摂取が多い料理でもあります。しかし、フランスでは心臓疾患での死亡者が少ないことも知られています。これはワインの摂取量が多いことがプラスに働いているのではないかと以前から言われていましたが、長く解明されていない謎でもありました。

しかし、近年行われた日本国内の研究で、赤ワインに含まれているレスベラトロールというポリフェノールが、心臓疾患にかかりにくい遺伝子を生み出す要因になっていることが解明されました。

味わいの上で、フレンチと「ワインの相性の良さ=マリアージュ
は以前から知られていましたが、健康効果の上でもマリアージュは発揮されていたのです。

2.知れば美味しくなる、フランスワインの産地と特徴

世界三大料理の一つであるフレンチ、その美味しさを支えるものの一つにワインの豊富さがあります。ここではフランスでも代表的なワインの産地と、そこで生まれるワインの特徴を紹介します。

2-1.ブルゴーニュ

ブルゴーニュはフランスの中部にある地域で、その中でもディジョンという街は、古くから食事もワインも美味しいものが作られることで有名です。

ディジョンで有名なものといえば、まず挙げられるのはディジョンマスタードでしょう。ディジョンマスタードの上品でなめらかな味わいは、製造時に使用されるワインがあってこそといえます。ディジョンマスタードは調味料としてブルゴーニュ発の料理に広く使われており、そのマスタードを支えているのもワインという点も面白いところです。

そのほかエスカルゴを使う料理や、ブフ・ブルギニョンと呼ばれる牛肉の赤ワイン煮もブルゴーニュが発祥の地です。ブルゴーニュで作られるワインは単一種のブドウを使って醸造することで知られています。白ワインに使われるシャルドネ、赤ワインに使われるピノ・ノワールが特に有名です。

2-2.ボルドー

ボルドーはフランスの南西部にあり、スペインにも隣接しています。美しい大聖堂が多いことでも有名な地域で、世界文化遺産も多数あります。

ボルドーといえば「ワインの女王」とも言われる赤ワインで、世界に認知されています。ボルドーの赤ワインは複数のブドウを組み合わせで醸造を行うことで、しっとりとした女性的な味わいを作り出しています。

2-3.シャンパーニュ

シャンパーニュはフランスの北東に位置する地方で、パリから150kmほど東側にあります。この地域で作られる「シャンパーニュ」は「シャンパン」として日本でも広く知られています。シャンパーニュ地方では気候や地形の組み合わせから、品質の高いブドウが生み出されます。そのブドウをこの地方独自の製法で醸造し、熟成期間なども厳格に守り抜いたものだけが、「シャンパン」というブランドを名乗ることができます。

シャンパンを生み出したのはドン・ペリニヨンという名の修道士と言われており(諸説あります)、この名前はそのままシャンパンにおける一つの、特別なブランドになっています。

「ドンペリ」といえば、贅を尽くした場面で飲まれるワインの象徴的なブランドにもなっているので、抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかしドン・ペリニヨンは甘さと辛さが絶妙のバランスで、どんな料理にも合うと高く評価されています。非常に評判が良いからこそ高価で販売され、美味しいからこそ有名になって、その結果としてネタになっている、と理解してください。

3.ソムリエの役割を知ろう

ソムリエというとグルメ番組に出てきて、よく分からない味と香りの表現をする人たちと思われる人もいるでしょう。しかし、フレンチレストランにいるソムリエは、お客さまにとってはその日の料理とワインのマリアージュを完成させるための強い味方です。

何しろその料理を事前に口にしており、その店で仕入れているワインをすべて把握しているのですから、これほど頼れる存在はありません。ある程度知識がある人なら、料理に合うと思う味わいの物や、好みの味をソムリエと話してマリアージュを演出するのは大きな喜びです。

全く知識がない人は「お任せ」ということになるでしょうが、それでもその料理とワインの銘柄を記憶して、なぜそれが合うのか、などソムリエに質問してみましょう。恥ずかしいかもしれませんが、知らないことを馬鹿にするソムリエはいません。むしろ知ろうとする人を応援したくなりますから、分かりやすく教えてくれます。そんなやりとりは料理の味わいを深めてくれます。

また、少しでも知識を得ることで、ちょっとハードルが高いと思っていたフレンチやワインの世界がぐっと近づいて見えるようになります。

4.まとめ

ワインとフレンチの関係について解説しました。この二つはそれぞれを高め合う意味でお互いにとても重要な存在です。ワインを知ることでフレンチが美味しくなりますし、フレンチを知ればワインもさらに楽しめます。

南青山のフレンチバル「ル シェーヌ」は、さまざまなワインをそろえて皆さまをお待ちしております。ソムリエも在籍していますので、何でもお気軽にご相談ください。きっとその日の料理にベストマッチするワインを選ぶことでしょう。